アインズ株式会社
経営企画部部長:三林氏
人事課課長:寺田氏
会社概要
創業 | 1877年(明治10年) |
従業員数 | 204名(2023年10月現在) |
事業内容 | 印刷を中心に様々な事業を展開 |
■ソコアゲ導入のきっかけ
三林氏:研修で来てくださった講師の田内さん(ソコアゲ専任コンサルタント)から案内を頂き、2回目の研修で「やはり研修結果を見える化した方がいい」と思い、導入を決めました。もともと私が見える化・数値化するのが好きだったというのもありますが、見える化することで相手に理解してもらいながら伝えられる、という点がよかったです。
寺田氏:診断を導入する少し前に企業理念を刷新し、新たなスタートを切ったところだったので、「組織の健康診断」という説明を受け、タイミングとして丁度いいのではないかと思いました。
■ソコアゲ導入前の課題
三林氏:当時は組織全体の課題は漠然と考えていましたが、具体的にどのように対応していけばいいかという捉え方ができていませんでした。また、社員みずから学ぶ機会を持ってほしいとは思っていましたが、日々の仕事で終わってしまい、なかなかスキルアップもできないままでした。
研修でチームビルディング(SSR理論)を学んだことで、「社員の学ぶ意欲を育てたい」「組織の土台を固めたい」といったことも思っていました。
寺田氏:社員からも、スキルアップや業務効率を上げるために勉強した方がいいという声がある一方で、個人ではなかなか行動に移せない状況でした。
また、1年間社員全員が「チームビルディング」という共通テーマで研修を受けていますが、これを続けて深めていかないと、本当の学びにならないと思っていました。
■実施してみての感想
三林氏:最初は結果の見方が分からなかったのですが、やっているうちに自然と理解できました。診断結果の曲線の高低差はありましたが、どの部署もほとんどよく似た形の曲線だったこともあり、「うちの会社は全体的な組織や仕事に関する捉え方は共通している」と思いました。
最初は教育面に問題があると感じていたのですが、研修をして頂くなかで、もっと手前の項目(個人の強みを把握する、目的や目標を明確にする等)を上げていかないと教育面には効果が出ないことが分かりました。
従業員200人あまりが足りないところと足りているところを同じように感じているのも意外でした。もっと部署単位で違う結果がでると思っていましたので。
寺田氏:結果を見て、自部署の良い点や課題など色々な意見が出てきたのは良い機会だったと思います。
■ソコアゲ導入後の成果
三林氏:研修のあとに、部署によっては社員が主体的にチームで話す回数を増やしたと聞いています。考え方を変えないといけないと気付き始め、会社のことに対して当事者意識が芽生えてきたと感じています。
寺田氏:新しくなった企業理念をどうやって社員に浸透させていくかは課題のひとつでしたので、経営陣が企業理念への思いや今後の会社像を社員に話すという時間を研修の中で設けました。どういう効果があるかは不安な点もありましたが、事後アンケートでは、「役員の方々から直接話が聞けてよかった」との声があり、機会を作ってよかったと思います。田内さん(コンサルタント)からは、その研修のあとの診断では組織力の数値がわずかに上がっていた、という報告がありました。
研修後のアンケートでは社員から率直な意見も寄せられていて、会社の方針や理念に対して、主体的にどうしていきたいかを考えるきっかけになったと感じています。
■会社の展望、取り組みたいこと
寺田氏:いろんなことが機械化されて便利になった反面、人として向き合うことが減ってきているので、人事の立場として、もっと時間を取ってひとりひとりと話していきたいです。それと、やっぱり社員が会社に来る楽しみをつくりたいですね。
三林氏:この2年間でチームビルディングを学んで実践し、組織の土台を作ってきたので、つぎは次世代に会社を担ってくれる人材の育成にも力を入れたいです。プレイヤーに近い管理職が多いので、そこが今は雑になっています。ちゃんと引っ張れる人間をつくって下を引き上げていきたいですね。
あとは、みんながやりがいを持てるような会社にしたいです。